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運動療法|うつ・統合失調症・統合失調感情障害の療法|自分でできる療法|メンタルヘルスへの効果|適度に体を動かす|症状の改善|その1

2022年9月27日

精神疾患の治療に運動が用いられたのは古くは古代ギリシャ、古代エジプトにまでさかのぼります。体操などが行われていたようです。

しかし、近代になってからは精神疾患の治療・療養に運動が積極的に取り上げられることはあまりありませんでした。

近現代では運動療法についてまだ研究が浅く、その効果が充分に実証されているとは言えないのですが、最近では少しづつその効果が認められつつあります。

運動が精神疾患にいいって研究が出てきたみたいよ

へえ、そうなんだね!僕も少し体を動かしてみようかな

運動療法の効果

現在のところ、日本国内ではリハビリテーションにおける運動療法などの理学療法は確立されてはいません。統合失調症でもうつ病でもどういった運動が効果的なのか、細かいところまではよくわかっていません。

最近になって精神疾患のリハビリテーションとしての運動に効果があるという研究結果がいくつか出ているようです。

イギリスでは精神疾患の診療ガイドラインがいくつか発表されています。中でもうつ病、不安障害、パニック障害などでは運動が薬物療法と並ぶくらい効果があり、また初期の治療としての役割が与えられています。

統合失調症では陰性症状の改善が研究によって認められています。統合失調症では薬物療法の補助として行うことが有用であるとされています。

どの精神疾患でも身体能力の向上が認められています。適度な運動により、体が疲労するので睡眠の質がよくなることもあります。

デイケア、リハビリテーション施設などに通うと、運動するプログラムがあることが多いです。

ポイント

適度の運動は精神疾患の改善につながる

どのような運動がいいか

基本的にはどのような運動でも効果が見込めるようです。

外を30分ほど歩くウォーキング、短い距離の軽いジョギング、筋トレ、ストレッチ、球技などのスポーツ、水泳、サイクリング、ラジオ体操、なわとびなどのほか、ヨガも高い効果があるという報告もあります。可能ならば中~強程度の筋トレもストレス発散になったり、症状の改善に繋がったりするようです。自転車も風が心地よいので、気分的にもよくなると思います。

また、強制的にやらされる運動よりも、自発的にする運動のほうが効果が高いという報告があります。

ただし、ストレッチは筋肉をリラックスさせてしまうので、筋トレなどの中~強程度の運動前に行うと筋力向上効果が低くなる傾向があるため、ストレッチは運動後に行ったほうがいいようです。

長く精神疾患をわずらっていると体力も落ちてしまうことが多いので、はじめは軽いものから始めるといいと思います。

歩くのがお金もかかりませんし、一番手っ取り早いのですが、よく言われている「一日1万歩歩くといい」というのはどうも誤りのようです。1万歩は歩きすぎです。最初は2000歩を目標に始め、最高でも6000~8000歩程度にしましょう。緑の多い公園などが近くにあれば、そういった場所を利用するといいと思います。

どんな運動でもいいんだね

そうね、無理しない程度に体を動かせば効果があるみたいね!

運動するのに適した時間帯

運動する時間帯は、朝よりは夕方の方がいいです。朝運動すると急に血圧が上がったりします。また、体もまだ充分動く準備ができていないので、朝運動する場合はごくごく軽いものにしたほうがいいです。夕方に運動し夕食をとり、眠ると、睡眠中に成長ホルモンが分泌されて筋肉が付きます。

近年になって、睡眠中は脳細胞間の隙間が広くなり、主にリンパ液で脳に有害な物質が洗い流されることがわかってきています。適度の運動で肉体が疲労し、睡眠の質が良くなると、この洗浄機能がよく働き、脳の状態がよくなります。

ただ、夕方はどうしても運動できない場合は、午前中でもしないよりはいいです。私も公園を歩いたりするのは午前中です。早朝は避けています。お昼前ですね。出かける前に軽く体操をしてウォーミングアップしてから行っています。

ポイント

運動は夕方にするのが効果的ですが、できる時にするようにしましょう。

頻度はどの程度がいいか

どのような運動でも週に1回から3回で効果があるようです。毎日行うのは過度の疲労につながるので、あまり無理はしないようにしましょう。抑うつが重い時には無理せず休養をした方がいいです。

夏場の運動は熱中症の危険があるので、エアコンのきいた屋内で行ったほうがいいと思います。または水泳などがいいでしょう。

毎日ではなくていいので、週1回から3回運動することを習慣づけることで、精神疾患の症状の改善につながります。

ただし、無理は禁物です。体に鞭打ってまでするのはよくないです。

少し症状が軽くなった時に、まずは週1回でいいので室内で体操したり、できるようになったら外に出て15~30分ほどウォーキングをしたりするのがいいと思います。曜日や運動する間隔を決めたりして、適度に行いましょう。少しづつ週3回程度に増やしていくといいと思います。増やすのにも3ヶ月位かけてゆっくりと増やすといいでしょう。気長にやるのがこつです。

またデイケアやリハビリテーション施設に通うと、運動するプログラムがあるところが多いので、そうしたところを利用するのもいいと思います。

研究では運動療法を16週間、4ヶ月ほど続けるとより効果があらわれるそうです。1週間の間に1日でも症状が良い日があれば、軽く体を動かすことから始めるといいでしょう。

ポイント

運動は4ヶ月ほど続けるとより効果が現れます。

まとめ

精神疾患の治療・リハビリテーションは古くは古代ギリシャ、エジプトで行われていたようです。近代に入ってからは運動療法についてあまり研究がされていなかったのですが、最近になってその効果を実証する研究結果も出されています。どのような運動でも効果があります。デイケアやリハビリテーションに通えるようでしたら運動プログラムに参加しましょう。通っていなくても、週1回から3回の頻度でいいので、まずは軽い体操から始め、15分から30分程度ウォーキングをしたり、サイクリングなども効果的です。

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参考サイト

  • この記事を書いた人

しょうと

中高年の精神障害者です。統合失調感情障害と診断されており、障害年金1級を受給しています。心の病と共に生きるためのノートとしてこのブログを書いていきたいと思います。

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