心の病 気分障害 生活 症状 統合失調感情障害 統合失調症 身の回りのこと

うつ・統合失調症・統合失調感情障害の症状|歯磨きができない|口腔衛生|虫歯|歯周病|歯を残すために

2022年9月29日

精神疾患が重くなると、歯磨きもなかなかできなくなったりします。私も長期間歯磨きができない時期を繰り返しており、多くの歯を失いました。

なかなか歯磨きができなくて・・・

磨ける時に磨けばいいよ!夜磨ければ一番だけどね!

磨ける時に磨く

一般的には夜、夕食後に歯磨きをしっかりするのがいいとされています。睡眠中は唾液の分泌、流動が減るので虫歯になりやすい状態になります。一方で睡眠中に分泌される唾液は歯を修復する成分が含まれていて、目に見えないようなごく微小な虫歯が修復されることもわかっています。歯石がつくのは、歯垢にこの睡眠中の唾液の成分が付き、硬い石のようになるためと考えられます。歯石がつくと歯周病の原因になります。

しかし、精神疾患を患っているとなかなか歯磨きができなくなったりします。気分障害の方では、朝よりは夕方から夜にかけてのほうが体調がいいという方が多いのですが、必ずしもそうではない方もいらっしゃいます。

少しでも体調が良ければ、朝でも昼でもいいので、磨ける時に磨くようにしましょう。そうしていれば歯垢もつきにくくなります。歯垢は付き始めるとだんだん付き方が多くなる傾向があると思います。私の経験ですが、2日位まではそんなに歯垢がついていないのに、4~5日過ぎると急に歯垢が目立つようになるような気がします。歯垢が付き始めると、歯垢に歯垢がつくようになる傾向があるように思います。

2~3日に一回程度、夜にこだわらずに磨ける時に磨けばいいと思えば少し気が楽になるでしょう。

それと、歯磨き粉ですが、使っても使わなくても構わないようです。歯磨き粉を使うと磨いた気にはなりますが、実際はよく磨けていない場合もあるので、鏡を見ながらブラシがきちんと歯に当たるように磨きましょう。私は歯磨き粉の泡でブラシが歯にちゃんと当たってるかよく見えないので使っていません。

ポイント

歯磨きはできるときでいいので、2~3日に一度磨くようにしましょう。

電動歯ブラシを活用する

普通の歯ブラシで磨くのは倦怠感が強い時は大変です。今では安価に電動歯ブラシが買えますので、電動歯ブラシを使うと少し歯磨きが楽になります。ただ、細かいところまでなかなか磨けないというデメリットはあります。ブラシが当たらないことには歯の汚れは落とせません。電動歯ブラシでも色々なタイプがあって、回転型と往復型、振動型などがあります。回転型は歯の表はよく磨けるのですが、ブラシの形が丸いので、内側や歯の隙間など狭い所、細かい所にブラシが届かないデメリットがあります。でも私は回転型を使っています。回転型がおおむね磨くには一番楽です。

メーカーは私はブラウンのものを使っています。ブラウンがおすすめです。ただし、本体は3000円程度で買えるのですが、替えブラシが一本1000円くらいします。一本で2~3ヶ月は使えますが、少し高いかもしれません。

私は充電式のものを使っています。乾電池を使うものは安いのですが、少しほっておくと電池が腐食したりするので気をつけないといけません。

ポイント

電動歯ブラシを活用して気軽に磨こう

歯間ブラシ・デンタルフロスを使う

長期間歯磨きができないと、虫歯にもなりますが、歯周病にもなります。歯周病が進むと歯が抜けてしまうこともあります。歯間ブラシを使うことでより歯周病のリスクを減らせることがわかっています。歯磨きがなかなかできない時でもうがいをし、歯間ブラシを一通り通すことで少しでも歯周病を重くしないようにしたほうがいいと思います。若い方で歯間ブラシが入らない方は、デンタルフロスなどを使うといいでしょう。

ポイント

歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯周病を防ごう

血が出ても構わず磨く

歯磨きがなかなかできない時期が続くと歯周病になり、ちょっと磨いただけで歯茎から出血することがあります。これはもう仕方ないことなので、出血してもかまわず磨ける時は磨くようにしましょう。磨く習慣がつけば出血しないようになります。

歯は14本残れば大丈夫

人間の永久歯は本来全部で32本あります。ただし最近は特に女性であごが小さくなる傾向にあり、親知らずが生えなかったり、もともとない人もいます。親知らずを抜歯する人も多くなってきています。なので、現在では永久歯は全部で28~32本ということになります。

そのうち、上前歯3本、下前歯3本、上奥歯右2本左2本、下奥歯右2本左2本、計14本残れば充分食事は取れます。

もちろん歯の残り方にもよります。例えば極端な話、右側の下奥歯を全部虫歯で抜歯することになったら、上奥歯が残っていても噛み合う下の歯がないので不自由になってしまいます。歯を磨ける時に磨く場合でも、片側だけとか上だけとかを磨いて終えるのではなく、不十分でもいいので両側上下全般を磨くようにしましょう。

中間の歯を虫歯で抜歯しても、両側に歯が残っていればブリッジにできます。また、少しでも歯が残っていれば入れ歯をかけるのに使えます。

歯磨きはあまり気張らずに、できる時にまんべんなく磨くのがいいと思います。右を磨いたり左を磨いたり、バラバラに磨くと磨き残しが出やすいです。まんべんなく磨くには一筆書きをするように磨くと磨き残しが少なくなります。咬合面、内側、外側を順番を決めてひと筆書きするように磨くといいです。

私はまず右下の咬合面の奥から左下の咬合面の奥まで→左下の奥の内側から右下の内側の奥まで→右上の咬合面の奥から左上の咬合面の奥まで→左上の内側から右上の内側まで→右上の外側から左上の外側まで→左下の外側から右下の外側の奥までという風に一筆書きをするように磨いています。ブラシを右左とあちこち動かさないのがコツです。

私は大学病院の歯科で「このペースで行くと10年で全部歯はなくなる」と言われましたが、10数年経っても、歯の本数は減りましたが、まだ残っていますし、食事もできています。磨ける時にはひと筆書きするようにまんべんなく磨くようにしていると、案外虫歯の進行は遅くなります。

ポイント

歯を失ってもあまりがっかりしないでください。歯磨きはできる時にするようにし、磨く時は順番を決めて、ひと筆書きするように磨くと効果的です。

歯科医や歯科衛生士のアドバイスは話半分に聞く

長期間歯磨きができず、だいぶひどくなってから歯医者に行くと歯科医や歯科衛生士からいろいろアドバイスや指導があると思います。私は障害者専門の公的な歯科医院に保健所の紹介で行ったのですが、それでも的を得ていない指導がありました。

「しょうとさんは歯の根元が磨けてなくてみんな虫歯になってます。歯の根元をもっと磨くようにしてください」などと言われたことがありますが、磨ける時は全部磨いていますし、磨けない時は長期間全く磨けないのでそうなっているのであって、歯の根元を磨いてなくてそうなったのではありません。

彼らは精神疾患の患者が長期間歯磨きができないことをよく知りませんし、なぜできないのかも知りません。なので心無いアドバイスや指導、言動があるかもしれません。そういったアドバイスや指導は話半分に聞くか、聞き流しましょう。

ポイント

歯科医や歯科衛生士は精神疾患の知識がありません。何か言われても話半分に聞くか、適当に聞き流しましょう。ただし、本当にそうだと思えることは受け止めるようにしましょう。

まとめ

精神疾患が重くなると歯磨きもできなくなったりします。なかなか難しいのですが、時間帯にこだわらず、磨ける時に磨くようにしましょう。うがいをして歯間ブラシを通すだけでもいいです。3日に一度まんべんなく磨ければ上々です。また電動歯ブラシなどもドラッグストアで買えますので活用しましょう。虫歯で抜歯することになってもあまりがっかりせず、残った歯をできるだけ守るようにするといいと思います。もちろん、夜きれいに磨くことができれば、それがベストです。

よろしければ応援お願いします。

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 統合失調感情障害へ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ うつ病(鬱病)へ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 統合失調症へ
  • この記事を書いた人

しょうと

中高年の精神障害者です。統合失調感情障害と診断されており、障害年金1級を受給しています。心の病と共に生きるためのノートとしてこのブログを書いていきたいと思います。

-心の病, 気分障害, 生活, 症状, 統合失調感情障害, 統合失調症, 身の回りのこと
-, , , , ,