季節 心の病 気分障害 症状 統合失調感情障害 統合失調症

季節とうつ・統合失調症の関係と対策|季節の変わり目で体調を崩さないために

2022年9月19日

季節の変わり目は私のように精神疾患を持っている人にとっては辛い時期でもあります。

季節の変わり目は調子が悪くて・・・

そうよね、寒くなったり暑くなったり、特に秋から冬はなりやすいわよね

季節の変わり目で調子が悪くなる

人数の少ないアンケートからの引用で統計的意味はほとんどありませんが、季節の変わり目で体調が崩れるのは

統合失調症:27人中19人

気分障害(うつ病・躁うつ病):7人中6人

だそうです。

気分障害はわかるのですが、統合失調症でもかなり多いように思われます。

季節性感情障害(SAD)

季節性感情障害は、冬になるとうつ状態や躁うつの状態になる疾患です。

秋から冬にかけてうつ状態になり、春になるとよくなるというパターンを繰り返します。

いわゆる「冬期うつ」です。健常者でも冬に活動低下や抑うつ感が出てくる人も一定数いるようです。

これは寒さというより、日照時間と関係しています。

高緯度地方で増大する傾向があります。低緯度地域に旅行に行ったりすると症状が出なくなったりします。

ヨーロッパでは1~10%とされていて、日本では一般人口を対象に行なった調査においては、2.1%にSADが疑われたと報告されています。白夜が存在する北欧では顕著です。

20歳代前半に発症することが多く、女性の患者さんが多いのも特徴です。

従って治療の第一選択は高照度光療法となります。

第一選択の治療法として高照度光療法が挙げられます。これは1~2時間程度、2,500~10,000ルクスの高照度の光を照射するというものです。①照度が高ければ1回の照射時間を短くしても効果がある、②照度と抗うつ効果には正の相関がある―ことが確認され、治療の効果は比較的早く認められることもあり、1週間程度で改善することが多いといわれます。中断すると再発する可能性が高いので、冬季の間は連日行なうほうがよいとされます。

高照度光療法でも抑うつが強い場合は、抗うつ剤を併用します。

このような治療を自然と症状がなくなる春先まで続け、抑制症状が軽減してきたら外出する機会を増やすなどして自然光をできるだけ浴びるようにするとよいそうです。

ポイント

目に入る光の量や時間が精神状態に影響する

出生の季節と場所と精神疾患の関係

生まれた季節と場所にも精神疾患は関係があるとする学説があります。

  • 冬から春にかけて出生すると5~8%程度統合失調症あるいは双極性障害発症のリスクが高まる(オッズ比で1.07程度)
  • ここで言う「冬から春」は北半球では概ね1~4月に相当するが、南半球では7~9月に相当する。ちなみに、四季のない赤道地域では特定の時期における出生の増加は認められず、また、出生季節の効果量は緯度に有意に相関する、すなわち高緯度地域ほどオッズ比が高くなる。
  • 都市部で出生した人の方が農村部で出生した人よりも統合失調症発症のリスクが高まる。

これに関してはなんらかのウイルス・感染症が関与しているという説があります。都市部で多いのは人工の密集度が高く、感染症にかかりやすいということなのでしょうか。

妊娠期間中の暑さによって、胎児期になんらかの栄養状態の不良があるためという説に関しては否定的な意見が多いようです。

いずれにしても、私のようにもうなってしまったものは仕方がありません。ちなみに私も誕生日は冬です。

ポイント

出生の時期によって精神疾患を発症するリスクは違ってくる

季節の変わり目は要注意

ここまで挙げたのは季節の変化によって生じる疾患についてと、精神疾患と出生時期に関係があるかです。

特にこれらに当てはまらなくても、精神疾患をお持ちの方は季節の変わり目に体調を崩しがちだと思います。統合失調症でも気分障害でも症状が悪化しがちです。季節の変わり目が来たなと思ったら意識して体調に気をつけるようにしましょう。特に秋から冬は症状が悪化しがちです。寒さも気分的には影響していると思いますが、目に入る光の量・時間も大事なようです。

私は個人的にはパソコンの画面で白い画面をなんでもいいので開いて、光を浴びるようにしています。パソコンの画面の光は目に有害な光も含まれていますし、案外まぶしいので、ダークモードにしがちですが、あえて白い画面を開いておくと、意外と光を浴びることになるんじゃないかなと思います。

日照時間が短くなると体調が悪くなったりするんだね

うん、なるべく陽の光に当たって、部屋も明るくして工夫してみよう

冬は光に当たろう

統合失調症や気分障害の人は、冬に体調を崩すことが多いと思います。これは寒さというより、日照時間が短くなることと関係しているようです。なるべく外に出て陽の光を浴びたり、部屋を明るくするなどの対策をするしかないですね。目に入る光の量を多くすることが大切だと思います。

ポイント

冬の時期は日照時間が短くなるのでなるべく光にあたろう

まとめ

季節の変わり目に精神疾患が悪化する人は多いです。季節性感情障害(SAD)という疾患もあります。これらは主に冬場に症状が悪くなります。日照時間が短くなることと関係しているようです。冬場はなるべく外に出て陽の光を浴び、部屋を明るくしたりする対策をしましょう。

よろしければ応援お願いします。

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 統合失調感情障害へ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ うつ病(鬱病)へ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 統合失調症へ

参考サイト

  • この記事を書いた人

しょうと

中高年の精神障害者です。統合失調感情障害と診断されており、障害年金1級を受給しています。心の病と共に生きるためのノートとしてこのブログを書いていきたいと思います。

-季節, 心の病, 気分障害, 症状, 統合失調感情障害, 統合失調症
-, , ,